FP1級合格までの期間は 実務経験なしでも1年で到達できる?

メモと筆記具 FP資格

ファイナンシャルプランナー(FP)の2級や1級の検定試験を受けるにはFPとしての実務経験が必要ですが、少し複雑なルートをたどれば金融機関などで働いたことがない初心者でも受けられます。この場合は、合格までにどれぐらいの期間が必要なのでしょう。1年で合格することはできるのでしょうか?

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目次

初心者が1級に合格するまでのルート

ノートと眼鏡

FPの試験は日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)と金融財政事情研究会(きんざい)が実施しています。資格取得の出発点になるのはFP3級で、これは日本FP協会、きんざいのどちらでも受けることができます。

その後は複数のルートでFP1級に到達することが可能です。私がおすすめするのは以下のルートです。

FP1級へのルート
  1. FP3級に合格
  2. FP2級に合格
  3. AFP認定研修を受講し修了(合格)
  4. 日本FP協会にAFP登録
  5. CFP試験で6課目合格
  6. FP1級に合格

ルートや費用についての詳しい解説は「FP1級合格 実務経験なしの受験ルートは? 費用はいくらかかる?」という記事でもまとめています。よろしければこちらもご覧ください。

1級到達に必要な期間は?

入り口になるFP3級の試験は、日本FP協会、きんざいとも年に3回あります。

3回のうちどの試験を受けるかによって、1級到達までの最短期間は少し変わってきます。

2022年度の試験日程は以下のようになります。

FPの試験日程
※断りがないものは日本FP協会の日程。FP1級は技能検定の日程で、/FはFP協会、/金はきんざい

3月に勉強開始

3級の試験を5月に受けるなら、試験の申し込みに合わせて遅くとも3月には勉強を始めたいところです。

3級合格の目安となる学習時間は80~150時間とされているからです。平日2時間+週末にもう少し上乗せして勉強すれば、1~2カ月で目標時間に届きます。

この場合にFP協会の試験をベースにした最短ルートは、下の表で薄いオレンジに塗った部分になります。

【3月に勉強開始】
3月(勉強開始)→5月(FP3級)→9月(FP2級)→10月~(AFP)→翌年6月(CFP)→同9月(FP1級)→同11月(合格発表)

3月に勉強を始めることで、3級の学習期間が2カ月、2級が3~4カ月確保できます。

AFPの認定研修と合わせてCFPの学習も進めれば、最難関であるCFPも8~9カ月の学習期間を確保できるので、気を抜かなければ一括合格の可能性が見えてきます。CFPからFP1級の試験は間を置かないほうが知識の忘却を防げるので、両者の間が約3カ月というのもいい感じです。

この流れでは、3級の学習開始である3月からFP協会の1級に合格するまでの最短期間は、1年9カ月になります。

7月に勉強開始

次に、9月にFP3級の試験を受けるケースをみてみます。

同様に薄いオレンジに塗ったところをたどってください。

【7月に勉強開始】
7月(勉強開始)→9月(FP3級)→翌年1月(FP2級)→同3月~(AFP)→同6月(CFP)→同9月(FP1級)→同11月(合格発表)

3級の学習開始は7月です。2級は先ほどの5月ルートと同じく4カ月ほどの学習期間を確保できるので、ここまでは乗り切れそうです。

問題はこの先です。AFP研修をこなしつつ6月のCFP試験を受けることはできますが、2級の試験が終わった直後から勉強を始めても5カ月ほどしかなく、かなり気合を入れないと6課目の一括合格は厳しいでしょう。

6課目合格を目指して必死でがんばりつつ、失敗した課目は11月に再チャレンジするというのが現実的な戦略になります。

ただし、6月に6課目の一括合格を果たせなければ、その年秋にあるFP協会の1級技能検定を受けることができなくなります。その場合は翌年秋まで1年待つか、きんざいの試験を受けるかの二択です。

きんざいの試験は試験官との面接による口述方式です。新たにそのための勉強が必要になるので、学習の負担は増えます。

3級の学習開始である7月からFP協会の1級に合格するまでの最短期間は、1年5カ月になります。

11月に勉強開始

最後は1月にFP3級の試験を受けるケースをみてみます。

これも薄いオレンジに塗ったことろをたどってください。

【11月に勉強開始】
前年11月(勉強開始)→1月(FP3級)→5月(FP2級)→6月~(AFP)→11月(CFP)→翌年9月(FP1級)→同11月(合格発表)

このルートでは、3級の学習を始めるのは前年11月になります。2級は4カ月ほどの学習期間を確保できますが、CFPの学習期間が6カ月なので、AFPの研修と合わせて1カ月で1課目を終わらせなければなりません。9月に3級を受けるケースよりは少し余裕があるものの、これもかなり大変です。

きんざいの口述試験を避けてFP協会ルートを選ぶなら、1級を受けられるのは翌年9月になります。11月のCFP試験で6課目に合格しても、11月と翌年6月の2回かけて合格しても、1級を受けることができる時期は変わらないことになります。であれば、無理せず最初から2回に分けてCFPの合格を目指せば、余裕を持って勉強を進められます。

少しでも早く1級に到達するため、きんざいの口述試験もいとわないというのであれば、CFPは6課目の一括合格を目指すしかありません。

3級の学習開始である11月からFP協会の1級に合格するまでの最短期間は、2年1カ月になります。

おすすめのルートは?

本とノート

改めて3つのルートの特徴をまとめます。

FP協会の1級に最短で到達する可能性があるのは、7月に勉強を始めて9月の3級検定を受けるルートです。といっても、先ほど見たように、このルートは相当気合を入れて勉強する必要があります。それでも1年5カ月かかるので、1年で1級まで到達するのは現実的ではありません。

試験の間のバランスが取れているのは、3月に勉強を始めて5月の3級検定を受けるルートです。

1月ルートの難易度が中~高と幅があるのは、CFP一括合格→きんざいの1級に挑戦というルートを目指すか、CFP分割合格→FP協会の1級というルートにするかで変わってくるためです。きんざいルートは口述試験の負担もあり、かなりの難易度になります。

ということで、最短合格を目指すなら、おすすめは3月に勉強を始めて5月に3級を受けるルートになります。

最短での到達にこだわらなければ、思い立った日から勉強を始めるのがベストです。せっかくやる気になったのに3月まで待つのは無意味です。

とはいえ、働きながらだと思い通りにいかないことも多いでしょう。やってみて厳しいと感じれば方針転換する柔軟さも必要です。

Kho
Kho

無理しすぎず、仕事と両立できるペースで
学習を進めましょう!

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