FIREを実現した人は、多くの大人には「勝ち組」と映るでしょう。では、子どもの目にはどう映るのでしょうか。毎朝、通勤していた親が自宅にいるようになると、子どもに不審がられたり、悪影響が出たりしないのでしょうか。
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目次
年齢による違い
こんにちは。Khoです。
取り越し苦労かもしれませんが、
子どもへの影響が気になってます。
FIREを目指し、実現した人のなかには、「家族や子どもと過ごす時間を増やす」ことが動機だという人が多くいます。
子どもが小さいときには、まとわりついてくる子どもを振り切って出勤するときには後ろ髪をひかれる思いなので、子どもと過ごすためにがんばろうという気持ちはよく分かります。
では、もう少し大きくなってくるとどうなのでしょう。年齢別に考えてみます。
幼児~小学校低学年
一番かわいい時期ですよね。
複雑な運動が上手になってきた、本を音読できるようになった、など成長を見ていると飽きることはありません。
まだ行動範囲や世界が狭く、遠くに出かけるには親の助力が必要なので、夏休みの旅行などで一緒にいると素直に喜んでくれます。この時期にFIREして一緒に過ごす時間が増えれば、お互いにハッピーなのではないでしょうか。
一方で、この時期のFIREにはとても高いハードルが立ちはだかります。子どもが小さいということはそれだけ親の年齢も若く、より大きな資金が必要になるからです。
30代でFIREした人たちは資産数億円など強者ぞろいです。まねするのは簡単ではありません。完全FIREではなく、何らかの形で少し働くサイドFIREなどの方策を探るのが現実的ではないでしょうか。
小学校高学年~中学生
難しい年ごろなので、どのように説明し、接するか悩むところです。
この年ごろの子どもは家族や同級生、近所の人などの価値観に大きな影響を受けます。「平日に家にいる=良くないこと」と刷り込まれてしまうと、FIREした親を否定的に見るようになるでしょう。
この点で大きな救いになるのは在宅勤務の広がりです。平日の昼間にラフな格好でうろうろしていても、かつてのように奇異な目で見られることが減ってきました。同級生や近所の人に「何で毎日、家にいるの?」と聞かれても「在宅だから」と返せば納得してもらえるでしょう。
家にいる=悪と感じなければ、子どもは柔軟なので親が毎日出勤しなくなっても受け入れてくれるはずです。
わが子が遊びに行く同級生宅では、父親が平日も画面が3つぐらいついたパソコンの前に座っているそうです。どんな仕事をしているのかは分からないと言っていましたが、トレーダーではないかと想像しています。同級生は父親が自宅にいることに反発したり、気にしたりしている様子はないといい、うまく受け入れられているようです。
ただし、子どもの勉強や生活にこまごまと口出しするとなれば別です。自分の生活にマイナスの影響があると感じれば、子どもは鬱陶しがって反発を強め、「何で家にいるんだよ」と言い出すかもしれません。
長い時間、家にいると気になる点も目につきますが、あまり口うるさく言わないことがポイントではないでしょうか。
高校生~大学生
この年齢になると、多様な働き方や生き方への理解は深まっているので、一方的に否定してくることは少ないでしょう。
それよりも心配なのは、職業観への影響です。将来の仕事について考える時期だけに、FIREした後の親の姿だけを見て、「自分も楽して稼ぎたい」「一攫千金を狙ってやろう」と考えるようになるのは避けたいところです。
そこで、「楽して稼いだわけではない」「FIREは努力の結果だ」と伝えることが重要になります。
就職であれ起業であれ、まずは対価を得ながらしっかり働き、スキルを高めたほうがいいこと。得た対価は普通預金に寝かせておくのではなく、投資信託や株式、不動産などにも投資したほうがいいことなど、職業観や金融の知識も伝えたいところです。
理由にもよりますが、「なぜFIREしたのか」もきちんと説明すれば、子どもの納得度はさらに高まるはずです。
理解を得るポイントは
どの年齢であれ、一番大切なのは、一定のリズムを持って生活することではないでしょうか。
小学1年生の子どもであっても、自分が登校するときに親はまだ寝ている、給食を食べて帰ってきたらゴロゴロしている、という姿を見せられれば、「あまりいいことではないな」と感じてしまいます。
生活にリズムさえあれば、毎日外出していようが、パソコンに向かって作業をしていようが、そこの部分は説明できます。毎日出勤することだけが仕事ではないので、「わが家はこういう働き方なんだ」と言えばいいでしょう。
実際、FIREと言いつつも、まったく何もしないわけではありません。不動産投資をしていれば「不動産管理業」ですし、株式などの売買をしていれば「「投資家」「投資業」です。ブログを書いているなら「ライター」「文筆業」と言えます。
せっかくFIREしたのだから好きなように生きていいのでは、という考えもあるかもしれません。会社員や公務員であることから離脱することの自由という意味では、その通りだと思います。
けれど、家族との関係でいえば、FIREといえども一定の制約を受けるのはやむを得ません。子どもに「遅刻するな」と言いながら、自分は好きにするというわけにはいかないですよね。
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