カーシェアかレンタカーか マイカーを手放すといくら節約?

失踪する車 節約と家計管理

家計の支出のなかでも、マイカーの維持費は住宅ローン・家賃や保険、教育費と並んで大きなウエイトを占めます。週末だけの利用であれば思い切って手放し、必要なときだけカーシェアやレンタカーを利用する手もあります。どれぐらい節約できるのでしょう?

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目次

マイカー保有の必要額は

Kho
Kho

マイカーは週末利用が中心。

もったいなさを感じてきました。

マイカーって乗らなくても税金や車検代など様々なお金がかかりますよね。

通勤や通学で毎日使うなら仕方ないのですが、わが家では週末の買い物とドライブぐらいにしか使わないません。手放すか決めかねているので、マイカーとカーシェア、レンタカーを費用の面から比較してみることにしました。

マイカー関連の支出は取得費と維持管理費に分けられます。

取得費は文字通り新車や中古車を購入する費用で、車両本体や付属品のほかに、自動車税や自動車重量税、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)など法定費用や、登録費、納車費など諸費用と呼ばれるものが含まれます。

維持管理費は車検の費用や駐車場代、自動車保険(任意保険)のほか、ガソリン代や高速代など走行にかかわる費用や雑費を含みます。

取得費400万円で2000ccの新車を購入し、月に500㌔走る場合、年間、月間の維持はいくらかかるでしょう。

自家用車の10年間のコスト試算(月極駐車場)

駐車場代は地域によって違いますし、敷金や礼金、保証金、仲介手数料などがかかることもあります。ガソリン代も走行距離によって大きく変わってきます。遠方へのドライブが多いと、ほかに高速代もかかってきます。あくまで1例ですが、上の表のような条件であれば、新車を購入して10年間乗ったとすると、年間ではおよそ100万円、月額に換算すると8万円ほどがかかります。

持ち家などで駐車場代がかからないケースも考えてみましょう。

自家用車にかかる費用(車庫代がかからないケース)

こちらは年に70万円ほどになります。先ほどよりかなり安くなりましたが、月に6万円近い額は、通勤や通学、生活に欠かせない必需品としてならともかく、趣味として考えるとなかなかの負担感です。

カーシェア利用なら費用は?

乗用車

マイカーを手放し、必要なときにカーシェアを利用するようにすれば費用はいくらかかるでしょうか。

わが家のように平日の通勤や通学には使わず、週末のドライブや買い物で利用するケースを考えてみます。ドライブは利用時間10時間、走行距離100㌔、買い物は利用時間3時間、走行距離25㌔として、それぞれ月に4回ずつ利用する想定です。

カーシェアの利用料金試算

自家用車で駐車場を借りるケースと比べると半分以下、駐車場代が不要なケースとの比較でも、月に6万円から4万円弱へと3割以上安くなりました。

別のカーシェア会社でも試算してみます。

別のカーシェア会社の利用料金試算

少し高くなりましたが、ほぼ同じような金額です。時期や年齢によって初期費用がかからなかったり、月会費がかからなかったりするので、条件に合えばもう少し安くなる可能性があります。

カーシェアの最大の特長は、ガソリン代と保険料が込みなので、利用料以外に費用がかからない点です。一方で、自宅の周囲に借りられる車が少ないと、希望の時間に予約が取れなかったり、借りるために遠方まで歩いて行ったりする必要があります。

レンタカーという選択肢も

レンタカー

もう一つ、レンタカーという選択についても考えてみましょう。

カーシェアと同じ条件で、大手のエコノミークラスを借りる場合の料金は以下のようになります。

レンタカー・エコノミークラスの利用料の試算

カーシェアよりも高く、駐車場代が不要な自家用車のケースとそれほど変わらない金額になってしまいました。

人気のワゴンタイプを借りると、さらに高くなります。

レンタカー・ワゴン車クラスの利用料の試算

こちらは駐車場代を負担する自家用車のケースに近い額になってしまいました。

レンタカーは料金面を検討する以前に、借りるには営業所に出向き、乗車前には車両に傷がないかを確認し、返却時にもチェックを受けるなど、利用手続きに一定の時間が必要なので、そもそも近所の買い物のたびに借りるのはあまり現実的ではありません。

一方で、長期間借りるほど割安になり、料金はかかりますが乗り捨てができるというほかにはないメリットもあります。

利便性と節約額を比べる

ここまで主に料金の面から比較してきましたが、節約という観点から見る限りでは、自家用車を手放して必要なときにカーシェアを利用するという選択肢には一定の合理性がありそうです。

都市部ではカーシェアの表示を見かけることが増えてきました。以前に比べると借りやすくなっているのも評価できる材料です。

長時間、長距離の利用になればレンタカーもメリットを発揮するので、目的に応じて使い分ければ、より効果を発揮します。

それでも、カーシェアやレンタカー、必要なときに使えないかもしれないというリスクは意識しておく必要があります。買い物のように午前じゃなくて午後でもOKといった場合は時間を変えればいいので、このあたりは利用目的と照らして考える必要があるでしょう。

小さな子どもやお年寄りと暮らして、夜中の急な発熱、体調の変化で自家用車を使えると、「マイカーを持っていて良かった」と感じます。すぐにタクシーが使える地域ばかりではないですし、安易に救急車を呼ぶのは憚られますからね。

独断で選ぶ利用条件による選択肢と注意点は以下の通りです。

独断!マイカー×カーシェア×レンタカー比較
状況マイカーカーシェアレンタカー注意点
毎日の通勤、通学で利用××借りられないリスクがある
買い物など週末の定期利用中心×短時間利用ならカーシェアが安い
たまの長距離ドライブだけ日数が長くなるとレンタカーが優位
幼児や高齢者の緊急利用あり××緊急時はタクシーを使う手も

使い方によって、最善の選択肢は変わってきます。

結論が出ない場合は、マイカーの保有は続けつつ、試しにカーシェアやレンタカーを利用してみて、自身のライフスタイルに合うかを判断してはどうでしょうか。

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